Waltz for Debby 2003-08-23 とにかくお勧めです。ジャズはあまり聞かなかったのですがフランス人の友人に勧められて買いました。タイトル曲のWaltz for Debbyは繊細で心癒される1曲です。ながら族にもぴったり。気分をリラックスさせてくれるので、イライラせず試験勉強(?)さえはかどるほど。その他の収録曲も個性にあふれています。全体を通して癒しリラックス系。キレイなメロディラインで、難解なアドリブに?となることもなく、全編心地よく聞けます。
四部作では一番の出来 2005-10-21 「ワルツ・フォー・デビー」よりも、こちらの作品を買っている者である。冒頭の「イスラエル」、あの「クールの誕生」を聴いて非常に驚いた。このアルバムでは短調に移調して弾いているのである。そのためにすっかり内省的な違う曲のように聴こえる。他にも「ビューティフル・ラヴ」といい、「ナルディス」といい、誰かに聴かせることをまるで目的としていないような、うちに籠るヒッキーのようなアドリヴが非常に気にかかる。 本作を評価するもうひとつの理由は、本作が非常に耽美的な演奏であるのと同時に、あのスコット・ラファロがそれほどでしゃばっていないからである。ラファロのベースを革新的であると評価する向きが多いようだが、わたくしは端的に邪魔だと思っている。本作では比較的ベースが大人しParis Concert, Edition One Bill Evans Blue Note 発売日 2001-04-03
エバンスの作品としては凄いが、ジャズとしてはイマイチ 2005-07-19 本作を聴いて複雑な気持ちなりました。確かにこれはとってもリリカルなエバンスです。ワルツフォーデビーがお好きな方は高い確率で本作をお気に入ると思います。デビーよりもぐっと内省的で、孤高なエバンスがここにいると言えるでしょう。選曲もバラードが中心で、美しいピアノという点においても素晴らしい作品集だと思います。だけども、ジャズのピアノトリオとしては、どうしても、どこか欠ける部分があると感じざるを得ません。いまひとつもっと高い処へ昇れきれない。エバンスのピアノに全盛期程の勢いの良さがない。小さく纏まってしまっているという印象を受けます。Portrait Of Jazz や Sunday At Village Vangard のようなドラマチックなスケールの大きい演奏ではないのです。バックの二人(ベースとドラムス)がエバンスの陰に隠れてしまって、三者の即興の掛け合いのスリルに欠ける展開が残念です。ピアニストビルエバンスの作品としてはかなりの出来だと思いますが、ジャズとしては少しユルユルで生ぬるいと感じます。前述の二作のように何度繰り返し聴いても飽きない瑞々しさもありません。朽ち果てていく最後のエバンスを楽しむしかないのでしょうか。
エバンスの作品としては凄いが、ジャズとしてはイマイチ 2005-07-19 本作を聴いて複雑な気持ちなりました。確かにこれはとってもリリカルなエバンスです。ワルツフォーデビーがお好きな方は高い確率で本作をお気に入ると思います。デビーよりもぐっと内省的で、孤高なエバンスがここにいると言えるでしょう。選曲もバラードが中心で、美しいピアノという点においても素晴らしい作品集だと思います。だけども、ジャズのピアノトリオとしては、どうしても、どこか欠ける部分があると感じざるを得ません。いまひとつもっと高い処へ昇れきれない。エバンスのピアノに全盛期程の勢いの良さがない。小さく纏まってしまっているという印象を受けます。Portrait Of Jazz や Sunday At Village Vangard のようなドラマチックなスケールの大きい演奏ではないのです。バックの二人(ベースとドラムス)がエバンスの陰に隠れてしまって、三者の即興の掛け合いのスリルに欠ける展開が残念です。ピアニストビルエバンスの作品としてはかなりの出来だと思いますが、ジャズとしては少しユルユルで生ぬるいと感じます。前述の二作のように何度繰り返し聴いても飽きない瑞々しさもありません。朽ち果てていく最後のエバンスを楽しむしかないのでしょうか。
Quintessence Bill Evans Original Jazz Classics 発売日 1992-02-17
クインテットものでは一番おしゃれ!かっこいいですよ、これ。 2003-03-03 最初に買ってしまった頃、エライ後悔した。なぜなら、エヴァンスハピアノトリオでしょって先入主があったから、うっかりクインテットものを買っちまった!というだけのことですが、先入主とはおそろしいものでこんなになじむ(和むではない)かっこいい、小じゃれた音楽なのを理解するまでにはずいぶん遠回りしたものです。エヴァンスには同等の作品にinterplay(1961年)やWe Will Meet Again(1979年)がありますが、フレディハバードが入ることによって強引にハードバップ化してしまった前者や「日本人好み」でくくられそうな安っぽいロマンチシズム臭が強い後者(すいません、個人的な趣味ですから...)に比べ、このアルバムはジャケ写ままのクールで突き放した寂寥感がたまらなくかっこいい!フィリージョーも成長したって事か!うるさくなく、渋くサポートしているし、やはりジムホールよりもケニーバレルノブルージーさがプラスしたか、それよりもエヴァンス自身ひげが生えた分、いろいろあったって事だよね。A Child Is BornとかMartinaとか、やっぱ40、50代の(まだ知らないけど)のやるせない感じが迫ってきます。そうするとWe Will Meet Againがそんなでもないのが不思議だけど、それはまた別の機会に。このアルバム、マイナーだけどいいですよ、ほんと。